【鍼灸】片頭痛・頭重・側頭痛・後頭部痛などに効果のある治療穴7選

鍼灸

鍼灸養成college講師の寒河江幹です。

慢性頭痛のほとんどは生命の危険はない機能性頭痛です。ただし、強い痛みによって日常生活に支障をきたすこともしばしばあります。器質性頭痛は脳や全身の重大な病気が原因となっています。

本記事の内容

  • 1.東洋医学的観点からの頭痛の原因を知る。
  • 2.現代医学的観点からの頭痛の機序を知る。
  • 3.頭部をめぐる経絡
  • 4.頭痛の鍼治療
  • 5.頭痛に常用される経穴7選

【東洋医学的観点からの頭痛の原因】

外からの刺激(外邪)と体内の弱点(内傷)によって頭痛は起こる。

外邪:風寒・風熱・風湿など
内傷:痰湿・瘀血・気虚・腎虚など

つまり、これらの機能のアンバランスによって気血の流れが阻害され頭部への栄養の補給が傷害され、経絡の流れが塞がり、頭痛が起こると考えられている。

【現代医学的観点からの頭痛の機序】

<慢性頭痛の種類>
血管性(片頭痛)頭痛:80% 脳の血管が痛むタイプ
緊張性頭痛:頭や首の周りの筋肉が痛むタイプ
混合性頭痛

近年は、片頭痛には神経伝達物質であるセロトニンが関係すると考えられるようになってきた。

<現代の治療薬>

鎮痛剤+精神安定剤+筋弛緩剤の混合 さらに抗うつ剤(トリプタノール)を併用する場合もある。
精神安定剤+抗うつ剤+血管収縮剤(エルゴタミン)トリプタン系薬剤(セロトニンやアンタゴニスト=セロトニン受容体作動薬)が頭痛の治療薬として注目されるようになってきた。

【頭部をめぐる経絡】

頭部経絡

小腸経・三焦経・胆経・胃経は耳の周りを複雑に絡んでいる

<肺経の列欠>

列缺四総穴「頭痛は列缺に尋ねる」 任脈の奇経療法としての主治穴でもある

【頭痛を起こす注意すべき危険な脳疾患】

  • くも膜下出血:急に頭を殴られたような激しい頭痛が突然襲ってくる。
             何回にも分けて軽い出血が起こるタイプも有る
  • 脳腫瘍:頭痛・めまいなどごくありふれた症状からはじまりゆっくりと症状が進行する。
          慢性頭痛との症状の区別が難しい
  • 硬膜外血腫:必ず頭部を打撲したという前歴がある。それから数日から数ヶ月ぐらいして次第に頭痛が激しくなってくる。外科手術の対象となる。

【頭痛の鍼治療】

<手順>
① 苦痛になっている表証の頭痛を取ること
② 頭痛の原因となっている背景(寒・熱・湿・瘀血)を観察して本治療法をすすめる

1)まず頚背部の凝りを取る
2)遠隔療法:頭痛が太陽膀胱経上にある場合👉崑崙・跗陽
      太陽小腸経☞後谿・養老

<部位別>

頭痛の部位  近位穴  正経治療  奇経治療 
前頭部     上星・頭維・印堂  合谷・足三里  列缺・照海 
側頭部     太陽・風池・頭維  外関・懸鐘  外関・足臨泣 通天 

頭頂部     百会・通天  四関穴  列缺・照海 (太衝と合谷) 
 
後頭部     風池・天柱・瘂門  跗陽・崑崙  申脈・後谿 
後谿・養老 
頭部全体     風池・頭維・百会  四関穴  列缺・照海  印堂(太衝と合谷)
   

1)外傷性頭痛

  • ①風寒頭痛:寒気を伴った風邪によくみられる
              特に大椎に灸
  • ② 風熱頭痛:激痛で熱を伴う
          大椎・風池・委中(熱をとる働きのある3穴)

2)内傷性頭痛:慢性でしつこい

  •  ①痰湿頭痛:(特徴)頭をタオルで縛り付けるような重苦しい痛みがある
           (治療)百会・足三里・豊隆・中脘
  •  ②肝陽頭痛:(特徴)精神的に気ぜわしい人がかかりやすい
           (治療)百会・内関・太衝・頷厭
  •  ③気血両虚頭痛:(特徴)胃腸が弱く元気のない人や老人にかかりやすい 
             (治療)脾兪・膈兪・血海・足三里・中脘・三陰交
  • 瘀血頭痛:(特徴)女性に多く、特に生理時におこる頭痛。ちくちく鍼で刺すような痛み。
          (治療)膈兪・血海・三陰交
  • ⑤腎虚頭痛:(特徴)老人に多く見られ頭が重く上がらない・めまい・疲れやすい
          (治療)百会・太谿・腎兪・兪府・列缺・関元

 

【頭痛に常用される経穴7選】

  1. 風池(胆経):足の少陽胆経と陽維脈
        *陽維脈:頭部の陽気を巡らせて害になる風邪を排出する穴
        風邪を取り去るために広く常用され、外感性の頭痛・風邪などの感染症を伴った頭痛にも即効がある。
       柳谷素霊一本鍼6「眼疾一切の鍼」
  2. 頭維(胃経):頭維は額角の髪の生え際。噛むと側頭筋が動くのがわかる。
            上から下に向けて刺すと頷厭も透刺できる。
  3. 頷厭(胆経):頭維と客主人とを結ぶ線上にある。頭維の1寸下。
        *頷は「うなずく」こと  厭は「うっとうしい」こと
         上から下(客主人)に向けて刺してもよいし、前から後ろに斜刺してもよい。
  4. 太陽(奇穴):まつ毛の外側と目尻の中間から外後方約1寸の陥没部。客主人のやや斜め上。
             風熱をとる働きがある。眼科疾患にも多用される。
             直刺または後ろ向きに斜刺。頬骨眼窩静脈が怒張(瘀血)
  5. 列缺(肺経):四総穴 頭全体が重い頭痛に効く 列缺+照海のセット鍼
             抹消部から上方斜めに深く刺す
  6. 懸鐘(胆経):別称「絶骨」 側頭通に効く。 腓骨後縁に取穴し直刺または上向きに斜刺。
             肩こりや寝違いにもよく用いられる
  7. 跗陽と崑崙(膀胱経):後頭部痛に効く。圧痛の著名な一決を選択する。
               跗陽は崑崙上方3寸アキレス腱と腓骨の中間にとる。
               懸鐘と同じ高さ。

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