【鍼灸治療】膝が痛い 内側・外側・前・後ろ・全体【治療法】
鍼灸養成college講師の寒河江幹です。
あなたは現在膝が痛いことで悩んでいませんか?
膝痛は、原因によって痛む場所が異なります。
原因は主に「経絡の異常によるもの」・「臓腑の異常によるもの」に分類され内因と外因に分かれます。
そして、それぞれのタイプ別の障害が伴い施術方法も変わってきます。
膝痛は、原因によって痛む場所が異なります。
原因は主に「経絡の異常によるもの」・「臓腑の異常によるもの」に分類され内因と外因に分かれます。
そして、それぞれのタイプ別の障害が伴い施術方法も変わってきます。
私は以下のツイートをしました。
#膝痛 #治療法
膝が痛いと言っても、痛い場所で治療法が異なります。
膝痛の原因と膝痛に常用されるツボ5選を紹介します。https://t.co/jYVXMcfez2— 寒河江 幹 (@poso1922) October 27, 2020
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膝痛の原因は何でしょうか?
- 経絡の異常によるもの
- 体質としての「臓腑の異常」によるもの
① 経絡の異常によるもの
膀胱経や胆経などの経絡の障害がおこると膝関節だけでなく、腰痛・大腿部や下肢の痛みだるさを伴います。
膀胱経や胆経などの経絡の障害がおこると膝関節だけでなく、腰痛・大腿部や下肢の痛みだるさを伴います。
② 体質としての「臓腑の異常」によるもの
根本原因が脾や腎といった臓腑にあり、それが関連する経絡への変調として膝関節に病を生じる結果となったタイプで
体質(内因)や生活習慣といった根深いものがあります。
根本原因が脾や腎といった臓腑にあり、それが関連する経絡への変調として膝関節に病を生じる結果となったタイプで
体質(内因)や生活習慣といった根深いものがあります。
体質(内因)
- 腎陽虚:老化・寒い
- 脾虚:腫れる・寒い・おもだるい
- 瘀血:気血の流れの障害→細絡・安静時にも痛い
外因(風・湿・寒・熱)
- 湿:湿気が多い季節・雨天などに悪化する
- 熱:炎症・外傷
<膝痛のタイプ別障害の多い順番>
風寒熱タイプ>瘀血タイプ>内蔵の異常によるタイプ
腎は「骨を司り、下焦を支配している」から老化に伴い腎の機能が低下すると腰や膝が痛くなってきます。
☞だから、膝だけホットパックしたり電気を当てるだけでは改善しません。
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膝関節疾患に常用される穴 5選
- 膝痛3穴(奇穴):上腕骨滑車と橈骨頭と肘頭の接点にできる凹に関節溝に沿って抹消方向に刺鍼する。
置鍼中に運動すること - 李氏膝上穴:髄膏(奇穴) 膝蓋骨上縁の陥凹部「鶴頂(奇穴)」の真上3横指
下から上へ寸6鍼を30度の角度で斜刺。 - 委中:(膀胱経)腰痛は仰臥位・膝痛は伏臥位で刺鍼。
委中は体を冷やす性質がある→体の熱を取る・筋肉の緊張を緩める・風湿を取り除く - 次髎:(膀胱経)膝の後側痛と内側痛
- 膝眼:内膝眼と外膝眼がある。
膝関節を曲げるとできる膝蓋骨下の膝蓋靭帯の凹。内側が内膝眼・外側が外膝眼
内膝眼から外膝眼に向けてまたは外膝眼から内膝眼に向けて刺鍼する。
膝の痛みの発生場所と治療法
膝の内側
照海 ⇔ 列缺 のセット鍼
公孫 ⇔ 内関 のセット鍼
圧痛がある穴として、陰陵泉・膝関・曲泉・血海
膝の全体が漠然と痛い
「膝痛3穴」が最も良い。
膝関節の後ろの痛み
遠隔治療として次髎
後谿 ⇔ 申脈 のセット鍼
外関 ⇔ 帯脈(または足臨泣) のセット鍼
膝関節の上方の痛み
李氏膝上穴
膝関節の外側の痛み
陽陵泉
陽関
梁丘
その他 どんなタイプにも効く治療法
1)患側の「膝痛3穴」+運動療法
2)陰陵泉+陽陵泉 をお互い向かい合って刺す。
その後、次髎と委中に置鍼する。
3)原因療法
A)瘀血を伴う膝関節痛 ⇒ 血海・膈兪・三陰交・大巨・細絡より瀉血
B)寒さを伴う膝関節痛 ⇒ 命門・腎兪・関元に施灸する
C)湿を伴う膝関節痛 ⇒ 陰陵泉・足三里・三陰交・豊隆
D)熱を伴う膝関節痛 ⇒ 大椎・曲池・合谷
合谷・曲池・大椎・委中 : 清熱穴
陰陵泉・豊隆 : 去湿穴(浮腫に効く)
復溜・腎兪 : 利湿穴(皮膚に潤いを与える)
三陰交 : 活血穴