舌下免疫療法よりはるかに速効性が高い花粉症・アレルギー性鼻炎治療

鍼灸

鍼灸養成college講師の寒河江幹です。

近年話題の舌下免疫療法は①毎日、必ず服薬する必要があります。②治療期間は数年間(4~5年)に渡ります。③副作用(口腔内の腫れや掻痒感)がある場合があります。鍼灸治療のほうが速効性があります

私は以下のツイートをしました。

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【舌下免疫療法と鍼灸治療の比較】

花粉症対策
<舌下免疫療法>

  1. 症状がなくても毎日、必ず服薬する必要があります
  2. 治療期間は数年間(4~5年)に渡ります
  3. 副作用(口腔内の腫れや掻痒感)がある場合があります

<鍼灸治療>

  1. 速効性があるので治療期間は短くすみます
  2. 免疫力が上がり体質改善することから根治します
  3. 副作用がなく安全です

【花粉症の症状と東洋医学的な病理観】

  • 花粉症:風寒表症(初期) 👉 肺脾気虚や陽(腎)症(中期)
  • 鼻の病気の症状:鼻水・くしゃみ・鼻閉・痒み・嗅覚障害・頭痛・集中力欠如
  • 鼻閉:鼻の粘膜が白い 👉 粘膜が腫れて水溶性の分泌物(湿)のために鼻道が狭くなるため
  • くしゃみ:生理的な防御反応
  • 痒み:「風」と捉えることができる

花粉症の原因

外因(外邪):花粉やカビなど鼻道や呼吸器系を刺激するものが挙げられる
内因(平素の体質):気虚体質 👉 陽虚(腎)

花粉症の症状と関連する臓器

花粉アレルギー:水分代謝障害 👉 肺・脾・腎・三焦
:肺は蓄痰の臓器
:脾は生痰の臓器
:腎は水の代謝に関係する
  腎は温める働き(腎陽)がある 👉 腎陰になる(冷える)と燥症を呈するようになる
三焦衛気(えき・外側の皮膚の護り)が弱いと外敵の侵入を許すことになる。👉 衛外不固

【なぜ花粉アレルギーは多くなったのか?】

花粉症・アレルギー性鼻炎
  1.  脾気虚(寒症)
     ①冷蔵庫によっていいつでも冷たいものが食べることができる。
     ②体を冷やす食べ物(スイカ・きゅうり・ナス)がいつでも食べることができる。
     ③糖分の摂取過剰と高カロリーは脾胃の負担を高める
  2. 肺気虚:暑いと冷房、寒いと暖房するため寒暖を調節する皮膚の防衛能力(衛気)が退化した。
  3. 腎虚:現代のストレス社会における過労 腎虚が長引くと「冷え」を生じる

【鼻の特効穴9選】

  • 1 晴明(膀胱経)鼻閉の特効穴 10度ぐらいの角度で上からななめやや外側下向きに刺す
  • 2 迎香(大腸経):鼻の開口部に向けて斜刺する。 鼻詰まりで匂いがわからない場合に効く。
  • 3 承山(膀胱経):鼻閉に速効性がある。
  • 4 上星(督脈):上向きに斜刺する。
  • 5 風池(胆経):鼻先に向けて刺す。風熱を取る作用が優れている。
  • 6 列缺(肺経):太陰と陽明の両方を清熱できる肘に向けて斜刺する
  • 7 合谷(大腸経):顔面を支配する(四総穴)
  • 8 足三里(胃経):鼻水の多いときには豊隆を選ぶ
  • 9 大椎(督脈):お灸で温めると鼻水に速効がある

【アレルギー性鼻炎の治療】

  • 1 急性期(鼻詰まり・鼻水・せきなど)
         風池・列缺・合谷・身柱・豊隆・風府・肺兪・外関
    鼻詰まり・鼻水:迎香・晴明・承山・上星
  • 2 脾虚
    痰湿:肺兪・豊隆・水分(神闕の上方1寸)・陰陵泉・足三里・中脘
  • 3 腎経:兪府・照海・腎兪
  • 4 寒症:大椎・身柱・命門・陽関・百会・神闕
  • 5 炎症があるとき:大椎・合谷・委中

参考文献 東洋医学見聞録(西田皓一)