舌下免疫療法よりはるかに速効性が高い花粉症・アレルギー性鼻炎治療
鍼灸養成college講師の寒河江幹です。
近年話題の舌下免疫療法は①毎日、必ず服薬する必要があります。②治療期間は数年間(4~5年)に渡ります。③副作用(口腔内の腫れや掻痒感)がある場合があります。鍼灸治療のほうが速効性があります
私は以下のツイートをしました。
花粉症・アレルギー性鼻炎対策として話題の舌下免疫療法より鍼灸治療をおすすめする理由3つ
①速効性があります。
②体質改善をしますから根治します。
③副作用がなく安全です。— 寒河江 幹 (@poso1922) November 23, 2020
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【舌下免疫療法と鍼灸治療の比較】
<舌下免疫療法>
- 症状がなくても毎日、必ず服薬する必要があります
- 治療期間は数年間(4~5年)に渡ります
- 副作用(口腔内の腫れや掻痒感)がある場合があります
<鍼灸治療>
- 速効性があるので治療期間は短くすみます
- 免疫力が上がり体質改善することから根治します
- 副作用がなく安全です
【花粉症の症状と東洋医学的な病理観】
- 花粉症:風寒表症(初期) 👉 肺脾気虚や陽(腎)症(中期)
- 鼻の病気の症状:鼻水・くしゃみ・鼻閉・痒み・嗅覚障害・頭痛・集中力欠如
- 鼻閉:鼻の粘膜が白い 👉 粘膜が腫れて水溶性の分泌物(湿)のために鼻道が狭くなるため
- くしゃみ:生理的な防御反応
- 痒み:「風」と捉えることができる
花粉症の原因
外因(外邪):花粉やカビなど鼻道や呼吸器系を刺激するものが挙げられる
内因(平素の体質):気虚体質 👉 陽虚(腎)
花粉症の症状と関連する臓器
花粉アレルギー:水分代謝障害 👉 肺・脾・腎・三焦
肺:肺は蓄痰の臓器
脾:脾は生痰の臓器
腎:腎は水の代謝に関係する
腎は温める働き(腎陽)がある 👉 腎陰になる(冷える)と燥症を呈するようになる
三焦:衛気(えき・外側の皮膚の護り)が弱いと外敵の侵入を許すことになる。👉 衛外不固
【なぜ花粉アレルギーは多くなったのか?】
- 脾気虚(寒症):
①冷蔵庫によっていいつでも冷たいものが食べることができる。
②体を冷やす食べ物(スイカ・きゅうり・ナス)がいつでも食べることができる。
③糖分の摂取過剰と高カロリーは脾胃の負担を高める - 肺気虚:暑いと冷房、寒いと暖房するため寒暖を調節する皮膚の防衛能力(衛気)が退化した。
- 腎虚:現代のストレス社会における過労 腎虚が長引くと「冷え」を生じる
【鼻の特効穴9選】
- 1 晴明(膀胱経):鼻閉の特効穴 10度ぐらいの角度で上からななめやや外側下向きに刺す
- 2 迎香(大腸経):鼻の開口部に向けて斜刺する。 鼻詰まりで匂いがわからない場合に効く。
- 3 承山(膀胱経):鼻閉に速効性がある。
- 4 上星(督脈):上向きに斜刺する。
- 5 風池(胆経):鼻先に向けて刺す。風熱を取る作用が優れている。
- 6 列缺(肺経):太陰と陽明の両方を清熱できる肘に向けて斜刺する
- 7 合谷(大腸経):顔面を支配する(四総穴)
- 8 足三里(胃経):鼻水の多いときには豊隆を選ぶ
- 9 大椎(督脈):お灸で温めると鼻水に速効がある
【アレルギー性鼻炎の治療】
- 1 急性期(鼻詰まり・鼻水・せきなど)
風池・列缺・合谷・身柱・豊隆・風府・肺兪・外関
鼻詰まり・鼻水:迎香・晴明・承山・上星 - 2 脾虚
痰湿:肺兪・豊隆・水分(神闕の上方1寸)・陰陵泉・足三里・中脘 - 3 腎経:兪府・照海・腎兪
- 4 寒症:大椎・身柱・命門・陽関・百会・神闕
- 5 炎症があるとき:大椎・合谷・委中
参考文献 東洋医学見聞録(西田皓一)