【更年期障害】前立腺肥大治療法【はり灸長野式】

鍼灸

こんにちは、寒河江幹です。

 男性の更年期障害の代表例が前立腺肥大をとりあげます。
男性は50を過ぎると、程度の差はあるが尿が出にくいと感じるようになってきます。
これは後部尿道にある前立腺が肥大し外側から尿道を圧迫するため尿の通り道が狭くなるることによっておこるのです。

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前立腺肥大の3期に分類した症状

  • 第1期:刺激症状期:頻尿・特に夜間頻尿を訴える
  • 第2期:残尿発生期:1回の排尿で膀胱を空にすることができなくなる(残尿::この時期に飲酒・過労などにより尿が一滴も出なくなる急性閉尿になることもある。
  • 第3期:慢性閉尿期:常に尿閉の状態が続き尿失禁が始まる

そのほとんどが、第1期・第2期の施術になる。

前立腺肥大 症例

男性 60歳 無職
[主訴]排尿困難
[現病歴]2年前より下腹部に違和感を覚えた。排尿困難になり精査の結果前立腺肥大と診断された。
    手術をすすめられたが、はり灸で治ると聞いて来院。
[所見] 問診レベルでは前立腺肥大の第2期にあたる。
    脈診:「緊・数」腎実症

前立腺肥大 処置

以下の経穴を使用して以下の手順にて施術した。

  • ①本治法:腎実症より自経の木穴「湧泉」肝経の木穴「太敦」を瀉す。
  • ②脊柱起立筋緊張緩和処置
  • ③C1・T1・T2の横V字型椎間刺激と仙骨神経叢の刺激
  • ④扁桃処置:天よう 手三里 曲泉
  • ⑤至陰(膀胱経・井穴)中封(肝経・肺金穴)曲泉(肝経・合水穴)風市・支溝(三焦経・経火穴)

以上に加え、毎日の施灸と週1回の来院を指示。

前立腺肥大 施術結果

[経過]手三里・曲泉・中封に毎日の施灸、週1回、2ヶ月の鍼治療ですべての症状が消失する。

[転帰]6か月経過した現在でも自覚症状がなく、予定していた手術は肥大が消失していたため取りやめになった。

結論:肝経は生殖器・泌尿器系に関与している。
   肝経の火穴=行間(こうかん)に圧痛があった場合には気・水穴である中封・曲泉を使う。

前立腺肥大の施術はお灸が主

前立腺肥大の治療を受けられる治療院と料金

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