【経絡治療】肩こりを根本治療してみませんか?イライラ解消ツボ3選

鍼灸

肩が凝ると頭が痛くなったり、イライラしたりしませんか?マッサージもいいですけど根本治療ははり灸です。頭痛・めまい・不眠の方にも有効なツボを紹介します。

経絡治療家、寒河江幹です。
肩こりが百発百中治すことができれば名医であると言われます。
私は以下のツイートをしました。

肩こりがあるといろいろな不快症状があります。

  • イライラする
  • 頭痛がおこる
  • 歯が浮く
  • 眠れない(不眠)

膝痛や腰痛では整形外科に行く方が多いのに肩こりの場合は主としてマッサージ
それでもダメな場合ははり灸を試される方が多いと感じています。

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【肩こりの原因】

曲手
  • 長時間のデスクワーク
  • ストレス
  • 筋肉の緊張
  • 運動不足
  • 身体の冷え

これらが触媒となって気血の流れが妨げられることによっておこります。
東洋医学的には「経絡を流れる気血の鬱滞」ととらえます。

【凝りやすい場所】

① 首の後ろの筋肉
  「天柱」「膏肓」のあたりで僧帽筋・頭板状筋のコリで足の太陽膀胱経上にある。

② 首の付け根の「肩井」「肩外兪」「風池」あたりの僧帽筋のコリ
  経絡上、足の少陽胆経・手の太陽小腸経の上にある。
  
③ 首の横側などの胸鎖乳突筋の部位。「缺盆」を押すとコリコリする
  足の陽明胃経・手の陽明大腸経と少陽三焦経の上にある。

④ それらの混合タイプが多い。

*注 図と説明は対応していない。

【肩こり解消ツボ3選】

 「肩井」:足の少陽胆経 肺・大腸の穴でもある 風池に圧痛がある場合は水平刺
      深鍼厳禁

 「風池」:足の少陽胆経 柳谷一本鍼「眼疾一切の鍼」
      眼の奥の痛み・視野狭窄

 「天柱」:足の太陽膀胱経 直刺× 上から刺し下ろすか下からすくい上げる
      鼻の故障(つまっている花の反対側に刺す)
      天柱・風池・完骨で頭の熱を抜くことができる。 

 「健脳」:風池の下1.5㎝ 

① 膀胱経と胆経を合併した肩こりの例

 

 うつぶせにして「肩井」「風池」「天柱」に刺鍼。

② 陽明胃経・大腸経の肩こりの例

 頚の前や外側部に苦痛を訴えるタイプ。
 胸鎖乳突筋が固く凝っている。「缺盆」が有効。
 経絡治療「曲池」(合土穴)

③ 阿是穴

 

 阿是穴=圧痛点 頚の左右が多い
 「百労」後髪際の下1寸
 「健脳」風池の下1.5㎝

<併用した方がいいツボ>

1)頭が疲れた時

 

 百労4穴:百労2穴と大椎の左右2横指の計4穴
 神聡4穴:百会の左右1寸の4穴 健忘・不眠・片麻痺・頭痛に効果がある。

2)不眠

 

「完骨」:足の少陽胆経 片頭痛・不眠に効果あり。
      乳様突起の骨の裏側に沿うように上に向けて刺入する。
      コメカミ付近に響く

 「安眠」:翳風と風池を結ぶ中点
 「安眠1」:翳風と翳明(翳風の後ろ1横指)を結ぶ中点 
 「安眠2」:風池と翳明を結ぶ中点

3)ストレスが多い方

 「太衝」:厥陰肝経兪土・原穴 胸脇苦満(特に右が痛む場合)
      上実下虚をとるには太衝・百会
      太衝を補うと心が補える(鳩尾の圧痛)
 <鍼の刺し方>少し手前から30~40度の角度で胃経に向けてゆっくり刺入する。 
 
 「神門」:少陰心経兪土・原穴 不眠・不安・動悸(高血圧)に効あり

【施術手順】肩こりの場合は、標治法~本治法

通常は、望診・脈診・腹診をもって「証」を決定し本治法から施術するが、
肩こりの場合はまず、標示法にて圧痛点を施術してからそれでも取り切れないで残る圧痛を除去する目的で
本治法を行う方が有効である。

精神安定作用のために閻三鍼を使うと効果的である。

閻三針(えんさんしん):「健脳」風池の下1.5㎝
            「防老」百会の後ろ1寸
            「生髪」風府(項窩の上際)と風池の中間点 膀胱経