【鍼灸治療】腰痛の種類や原因・発症経路からみた腰痛に効くツボ10選

鍼灸

鍼灸養成college講師の寒河江幹です。
簡単に言うと、腰痛の原因は過労による正気不足や身体の冷えからの気血の流れが乱れたものです。

私は以下のツイートをしました。

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【腰痛がおこる原因】

腰痛

関節病気の原因は、風・寒・湿・熱という外邪が侵入し経絡の気血の流れを阻害する。

実証の腰痛:風・寒・湿・瘀血
虚症の腰痛:腎虚のように体力が弱ったときの腰痛

「風・寒」でおこった腰痛 ⇒ 過労(正気不足)
「風・湿・寒」でおこった腰痛 ⇒ 身体の冷え

「風邪」は最初、太陽膀胱経から障害を起こし次いで足の少陽胆経。痛みは遊走性。
「寒邪」:痛みが強く、冷えからくるのだ温めると楽になる。
「湿邪」:腰が重く雨天や梅雨に悪化しやすい。
「熱邪」:腫れる。冷やすと気持ちよくなる。

「不通則痛 通則不痛」
(気血が通ぜざれば、すなわち痛む。気血が通ずればすなわち痛まず)

<具体例>
。過労気味の体調で寒い日にゴルフを行った⇒風・寒 ⇒ 温める
。左脛骨骨折で手術歴のある慢性腰痛の婦人 ⇒ 瘀血 ⇒瘀血処理が優先

腰痛の種類や発症経絡

【瘀血処理】

① 膈兪・血海に置鍼
② 下腹部に圧痛が多いので 大巨・天枢・臍の周囲圧痛点に置鍼
③ 細絡があれば瘀血そのものを取り去る瀉血 

【虚労の腰痛】

腰:腎の外府と言われる ⇒ 老化と共に腎が弱る ⇒ 腰重症
骨粗鬆も腎の働きが弱るため
腎の働きを高める = 腎を補う 腎兪・志室・手足の三里・百会・命門・関元・復溜

【太陽膀胱経】

「環跳」で太陽膀胱経と少陽胆経が交わる。

【少陽胆経】

眼の瞳子髎から発し、帯脈~環跳を通り足の第4指に達する。

【鼡径部の痛み】

胃経(気衝)・脾経(衝門)・肝経(急脈・奇)・胆経(維道)

【腰痛によく効くツボ10選】

八会穴

  • 中脘:腑会であり胃の募穴 臍上4寸  中脘-陰都-梁門
  • 章門:臓会であり脾の募穴*肝経にあるのに脾の募穴
  • 陽陵泉:筋会であり足の少陽胆経の「合土穴」 長腓骨筋上にある
  • 懸鐘(絶骨):髄会 外踝尖上方3寸  懸鐘-跗陽(膀胱経)短腓骨筋上にある
  • 膈兪:血会 第7胸椎、正中線外方1.5寸 至陽-膈兪-膈関
  • 大杼:骨会 第1胸椎、正中線上1.5寸 陶道-大杼-肩外兪(正中外方3寸小腸経・水平刺)
  • 太淵:脈会 兪土穴であり原穴 橈骨動脈拍動部
  • 壇中:気会 前正中線上 第4肋間