【鍼灸治療】腰痛の種類や原因・発症経路からみた腰痛に効くツボ10選
鍼灸養成college講師の寒河江幹です。
簡単に言うと、腰痛の原因は過労による正気不足や身体の冷えからの気血の流れが乱れたものです。
簡単に言うと、腰痛の原因は過労による正気不足や身体の冷えからの気血の流れが乱れたものです。
私は以下のツイートをしました。
#腰痛 #瘀血
朝起きるとき腰が重いというのは腰痛の中でも腰重症という分類になり、過労などによって体力が弱ったときにかかります。慢性疲労の方は、慢性になります。
女性に多いのは冷えから血の巡りが悪くなり瘀血と言って不純な血液がとどまる状態によって腰痛になります。— 寒河江 幹 (@poso1922) October 23, 2020
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【腰痛がおこる原因】
関節病気の原因は、風・寒・湿・熱という外邪が侵入し経絡の気血の流れを阻害する。
実証の腰痛:風・寒・湿・瘀血
虚症の腰痛:腎虚のように体力が弱ったときの腰痛
「風・寒」でおこった腰痛 ⇒ 過労(正気不足)
「風・湿・寒」でおこった腰痛 ⇒ 身体の冷え
「風・湿・寒」でおこった腰痛 ⇒ 身体の冷え
「風邪」は最初、太陽膀胱経から障害を起こし次いで足の少陽胆経。痛みは遊走性。
「寒邪」:痛みが強く、冷えからくるのだ温めると楽になる。
「湿邪」:腰が重く雨天や梅雨に悪化しやすい。
「熱邪」:腫れる。冷やすと気持ちよくなる。
「不通則痛 通則不痛」
(気血が通ぜざれば、すなわち痛む。気血が通ずればすなわち痛まず)
<具体例>
。過労気味の体調で寒い日にゴルフを行った⇒風・寒 ⇒ 温める
。左脛骨骨折で手術歴のある慢性腰痛の婦人 ⇒ 瘀血 ⇒瘀血処理が優先
腰痛の種類や発症経絡
【瘀血処理】
① 膈兪・血海に置鍼
② 下腹部に圧痛が多いので 大巨・天枢・臍の周囲圧痛点に置鍼
③ 細絡があれば瘀血そのものを取り去る瀉血
【虚労の腰痛】
腰:腎の外府と言われる ⇒ 老化と共に腎が弱る ⇒ 腰重症
骨粗鬆も腎の働きが弱るため
腎の働きを高める = 腎を補う 腎兪・志室・手足の三里・百会・命門・関元・復溜
【太陽膀胱経】
「環跳」で太陽膀胱経と少陽胆経が交わる。
【少陽胆経】
眼の瞳子髎から発し、帯脈~環跳を通り足の第4指に達する。
【鼡径部の痛み】
胃経(気衝)・脾経(衝門)・肝経(急脈・奇)・胆経(維道)
【腰痛によく効くツボ10選】
- 委中:膀胱経 仰臥位で刺鍼する方が伏臥位で刺鍼した方が効果がある。 すべての腰痛に効く。
- 環跳:胆経と膀胱経の交会穴
- 腰兪:督脈上 左右の環跳を結んだ中間 基本的に直角に刺す
- 秩辺:環跳と腰兪の中間 泌尿器・生殖器・肛門などの治療に大事
- 手の腰腿点(奇穴):第2.3.4.5中手骨底の交接部
- 帯脈穴:(胆経):ぎっきく腰に即効性。慢性腰痛も可。。章門の2横指下。臍と同じライン。
外関+臨泣+帯脈のセット鍼(奇経療法) - 陽陵泉(胆経):筋会 腓骨頭直下の陥凹部。筋会の効能:筋肉の拘縮・痙攣・疼痛や知覚麻痺などすべての筋肉の病気に効能がある。
- 腎兪:(膀胱経)膀胱経の気血の巡りをよくする目的で元気を補う 冷えを伴う腰痛
第2腰椎外方1.5寸 第12肋骨と同じ高さ 命門-腎兪-志室 - 大腸兪:(膀胱経)第4腰椎外側1.5寸元来下痢・便秘・腹痛などの銀杏疾患を直す穴。
私は、「ぎっくり腰」「五十肩」の時、まず大腸兪に置鍼する。 - 華陀夾脊穴:(かだきょうせきけつ)脊椎棘突起下の外方5分
そこを支配する臓器の病気を治す*長野式のV字刺鍼はこの穴から45度上方に刺鍼する。 - 人中(水溝):督脈 腰痛の原因が督脈上にある腰痛に有効
精神的な異常にも効果がある。
人中+後谿+運動のセット
運動:両足を立て膝にして左右に倒したり足を上に伸ばしたりする。
八会穴
- 中脘:腑会であり胃の募穴 臍上4寸 中脘-陰都-梁門
- 章門:臓会であり脾の募穴*肝経にあるのに脾の募穴
- 陽陵泉:筋会であり足の少陽胆経の「合土穴」 長腓骨筋上にある
- 懸鐘(絶骨):髄会 外踝尖上方3寸 懸鐘-跗陽(膀胱経)短腓骨筋上にある
- 膈兪:血会 第7胸椎、正中線外方1.5寸 至陽-膈兪-膈関
- 大杼:骨会 第1胸椎、正中線上1.5寸 陶道-大杼-肩外兪(正中外方3寸小腸経・水平刺)
- 太淵:脈会 兪土穴であり原穴 橈骨動脈拍動部
- 壇中:気会 前正中線上 第4肋間